DHCPの多重化とまとめ。

 よく使うのは、次の二つかな。

 DHCP Failoverは仕様上の問題から使うこと自体オススメできない。Active側のDHCPサーバが死んだ場合、マトモにFailoverしない場合があるので。

 複数DHCPサーバの利用は、クライアントに完全依存してしまいます。同時に二ヶ所以上からIPアドレスが払い出されたとき、どれを優先して利用するか?そもそもそういう動作を想定してDHCPクライアント機能が設計されているのか?が問題になりますね。IP電話とか組み込み系クライアントで使う時は、要注意です。

(Windowsとか、PC系クライアントでも注意が必要ですが…)

 さらにいずれのケースでも、確実に払い出すには実クライアントの2倍以上のIPアドレス(Available IP Addresses)を準備する必要があります。片方のDHCPサーバが死んだ場合に救えるクライアントが半分になるのは、当初の目的に適ってないですよね。

 つーことは、場合によってはネットワーク全体の設計見直しが必須となることもあるわけでして。

 一番確実なのは、拠点毎にDHCPサーバを置くこと。

 そうすれば、センター側との通信回線にも依存しないし、センターが倒壊した場合でも確実に拠点は生きていくことができるじゃないですか。

 そもそもブロードキャストでIPアドレス取得後はDHCPサーバとユニキャストで通信を行うDHCPの基本仕様があるわけなので、DHCPサーバを多拠点でディザスタリカバリ的利用をしたい、ということ自体、夢な訳です。

 それでもDHCPを導入したい、というのであれば、がんばって下さい。

 そうはいってもね、というのであれば、諦めて下さい。

 それが多分、一番確実です。

 クリスマスイブになんてことを書いてるんだろう…(´ρ`)